理科
実体験を通して、
自然と人間の関わりを自ら考える
フェリスの理科の授業では、実験や観察を多く取り入れています。
その一環として、毎年中学3年生が三浦半島で1泊2日の理科研修を行っています。三浦半島は地球の大きな営みを感じられる貴重な場所で、そのような場所に実際に行って自然を観察するという目的で、もう40年以上続いている行事です。
まず天神島で磯の生物の観察をします。班ごとにプラスチック容器を用いてヤドカリやエビなどの生物を集めて観察し(観察後は元の場所に戻します)、また海岸植物の観察もします。その後はクラスごとに分かれてプログラムに取り組みます。荒崎では、鬼の洗濯板と呼ばれる地形や海蝕洞を観察し、プレートの動きや地震による隆起などについて考えます。宿泊所の実験室では、顕微鏡を用いて海に生息するプランクトンの観察をします。また、宿泊所近くの砂浜でビーチコーミングをし、集めた漂着物から自然と人間の関わりを考えます。夕食後、天体観測を行います。宿泊所は畑に囲まれて人工の光が少ないので、晴れていれば星がよく見えます。2日目の最後に博物館に立ち寄り、研修のまとめをします。
理科研修やふだんの授業を通じて、私達人間が自然とどのように付き合っていけばよいのかを考えていってほしいと思います。