キリスト教活動
フェリス女学院はキリスト教信仰を土台とし、真に自立した豊かな人格の形成を目指した教育を行ってきました。
奉仕活動
中学3年生が学校近隣の児童養護施設と特別養護老人ホームを訪ねて、奉仕する活動を行っています。ささやかなお手伝いをさせていただき、小さな子どもたちや高齢者との交流をします。奉仕活動を行う際には奉仕委員がリーダーシップを発揮します。奉仕委員は中学2年生の3月頃から上級生とともに奉仕活動を経験し、活動の流れや心構えについて学び、新聞の発行や担当者のローテーション表の作成などをします。奉仕活動は、約40年前にフェリスのモットーであるFor Othersを実践したいという生徒の希望によりはじまりました。

奉仕週間

キリスト教関係の社会事業やボランティア活動を行っている方のお話を朝の礼拝でうかがい、奉仕について生徒ひとりひとりが考える一週間です。この期間には、感謝祭礼拝も行っており、生徒が自宅から持ち寄った野菜や果物を礼拝で捧げた後、近隣施設にお届けします。
キリスト教教育週間(宗教講演会)
朝の礼拝に学校近隣および通学範囲にある教会の牧師のお話を聞く一週間です。期間中に中学・高校それぞれを対象とした宗教講演会があります。講演の後、クラスごとに話し合いの時をもち、キリスト教への正しい理解を深めます。

ホワイトボックス献金

神に与えられた恵みを感謝してささげるものとして献金をします。クリスマス前の2~3週間に「ホワイトボックス」と呼ばれる白い箱を各クラスに置きます。ホワイトボックス委員会内で献金の送り先を話し合い、社会福祉施設や国際的な医療・食糧援助等、様々な分野で活躍している団体や、災害に遭った方々に献金を送ります。
パイプオルガンの練習
礼拝で、生徒が説教を担当する時には奏楽も生徒が行います。パイプオルガンを奏でるためには特別な技術が必要なため、希望する生徒がオルガニストの指導を受けながらフェリス祭や送別会などでの奏楽奉仕を目指して練習しています。

国際教育活動
アメリカの宣教師メアリー・E・キダ―によって創立されたフェリス女学院では、草創期より、グローバルな視野を持つことを大切にしてまいりました。現在では、国際理解を深めるプログラムを実施しています。様々な交流プログラムを通して、自己理解や異文化理解を深め、視野を広げ、グローバルな課題解決への意識を高めます。
参加型プログラム
中学2年生は全員、特別学習の日に体験型英語学習施設「TOKYO GLOBAL GATEWAY」の1日プログラムに参加します。
また、中学3年生から高校2年生の希望者は、夏休みに実施される以下のプログラムに参加できます。
- オーストラリア研修(中学3年生対象)
- シンガポール研修(高校1・2年生対象)
- TOPS -Tokyo Oxford Programme of Summer-(一般社団法人OCTOPUS主催)
- UMBC語学研修(神奈川県私学協会主催)

講演会

国際理解を深めるプログラムの一環として、さまざまな国の方やグローバルに活躍されている方を招いた講演会を開催しています。報道ではなかなか知ることのできない生の声を直接聞く貴重な機会となり、生徒たちの関心が世界へと広がります。
2018 日本国際ボランティアセンターのシリアの方
2019 エジプト大使館
2021 ASEANミャンマー人留学生
2022 ベラルーシ、外務省高校講座
2023 トルコ大使館、ミネルバ大学公式アンバサダー
2024 メキシコ大使館
各教科の取り組み
フェリスの行事やプログラムには「生徒に本物の学びを体感させたい」という各教科の教員の熱意からはじまったものも少なくありません。社会科の広島研修旅行、社会科講演会、特別講師を招いての出前授業、理科の理科研修、国語科の歌舞伎鑑賞教室、神奈川近代文学館来訪、音楽科の音楽鑑賞会など様々です。体感による学び・環境教育・問題解決型学習を目的としたフィールドワーク(上高地での自然体験学習)は複数の教科が協力した教科横断的な総合的な学びとなっています。伝統的に続いてきたものがほとんどですが、変えない核は堅持しつつも時代の変化に応じて挑戦してきました。今後も生徒たちに学問的刺激を与え続けていきたいと考えています。
卒業生との出会い
150年に亘る歴史の中で数多くの卒業生を輩出してきました。それぞれの道を力強く歩む卒業生たちは、それぞれの場所でFor Othersの精神を実践しています。卒業生との出会いは在校生が自分の生き方を考えるうえで大切な機会となっています。創立記念式典、「卒業生に聞く」(進路のプログラム)では、各分野で活躍中の卒業生を招き、在校中、卒業後のキャリア、現在の職業などについての講演を聞きます。年齢の近い大学生から進路選択や大学での学びについての話を聞くこともあります。自分らしく生きる卒業生の姿や後輩たちに向けた真剣で熱いメッセージに触れ、自分の進路を決定した生徒もいます。