フェリスの
六年一貫教育
フェリスの学習活動の基本である「深い学びと幅広い学び」は、教育モットー「For Others」に基づくものです。
学びの目的が自己実現だけに留まってしまえば、本来は深めれば深めるほどに豊かに広がっていく学問の世界に、
合理的にここまでと限界をもうけ、その先の学びを放棄してしまうかもしれません。
また領域を越えてつながる学問の幅を、これは必要でこれは不要とごく狭い範囲に限っていくことになるかもしれません。
しかし、他者のためにと考えれば、学びに限界はなくなるでしょう。
個性や才能を自己のためだけでなく他者のために役立てるには、自己を磨き続け多くを学び深めなければならないのです。
これは、より豊かでより自由な生き方へとつながっていくものだと考えます。
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「自ら学び、自ら考える」
書いてある事柄をただ暗記する、教えられて覚えるのではなく、主体的に学ぶ姿勢を大切にしています。自分で疑問をもつことから出発し発見したこと、自分で考えたことこそが本物の理解につながるからです。授業では、実験・観察・研究レポート・小論文・プレゼンテーション・ディスカッションを多く取り入れています。生涯にわたって自ら探究を続け、学び続けることのできる真に自立した学習者の育成を目指します。

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中高一貫教育
低学年のうちに、誠実に学びに向き合う姿勢の育成と基礎的な知識・技術の習得を目指します。これは、自分で考えることができるようになるためには欠かせない土台です。授業・課題・個別指導を通して、生徒の学習への意欲を促し、基礎学力の定着を図ります。学年が進むにつれて発展的内容へと深化させます。
学びを深めていくため、中高一貫教育の利点を活かして効率が良く柔軟な進め方を心掛けています。中高を横断した単元の組み替えを行ったり、教科によっては中学3年生から高校の内容に入ったりします。画一的な先取りではなく、各教科でよく考えて工夫をしています。各分野の系統立てられた学びの着実な積み上げにより養われた高度な学力は大学受験にも対応するものになるように配慮しています。大学進学を見据えながらも、For Othersの精神に根差した生き方の土壌となる豊かな学びを目指します。

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カリキュラムの特色
①教科を細分化
各教科を細分化し、それぞれの教員が専門性を発揮した授業をします。
ひとりひとりの生徒の個性や能力を伸長し、生徒の旺盛な知的好奇心を刺激し新しい世界を拓くべく、各教員が真剣に日々の授業に取り組んでいます。
英語、聖書(中1)、国語作文(中1)では、1クラスを2つに分割して少人数制授業を行っています。
②教養主義 liberal arts
高校1年生まではほとんどの科目が必修です。フェリスは創立以来、教養主義を貫き大切に守ってきました。幅広い分野に亘る豊富な知識をもち、それらを相互に連動させ、統合させることができてこそ、はじめて自分の頭で自由に考えることができるようになるのです。それは「For Others」を実践する生き方の基盤となります。
キリスト教と関係の深い「聖書」・「音楽」、ネイティブの教員による「英会話」を全学年必修で学ぶのは、創立以来の伝統です。
③選択授業
高校2年生からは選択科目が増えます。コース制ではなく、ひとりひとりの興味関心および進路に応じて履修科目を組み合わせます。高校3年生では大幅な自由選択制度を採用しています。深く学び、効果的に学習するために少人数制授業となっています。より高度で専門的な講義や生徒同士・教員とのやり取りを通して、知識・技術・思考する力を養います。