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FERRIS TOPICS

お知らせ

2021.05.13

[TOPICS]

フェリスOBと考える多様性の授業(高校)

本年度の地歴公民科講演会では、卒業生の遠藤まめたさんをお招きし、高校生を対象に「フェリスOBと考える多様性の授業」を実施しました。講師の遠藤さんは、トランスジェンダー当事者としての自らの体験に基づいて、LGBTの子どもや若者の支援に関わっています。

講演では、LGBTをはじめとした、社会の中で違和感や生きづらさを感じる人々によってムーブメントが起こされ、それが少しずつ社会を変えていった具体的な事例の数々が紹介されました。ケーススタディを通して、既存の常識や規範に疑問をもち違和感を抱いた時に声をあげることの大切さと、声をあげたら同じように苦しんでいる人を助けることができるかもしれないということが語られました。

講演の後半では、「今日の社会の当たり前が絶対ではない」という話題から、学ぶことがいかに重要であるかというお話が展開されました。「生きた情報を獲得し、社会には多様性を見せなくする仕組みがあるということを知ってほしい。また歴史を学び、今日ある社会の背後には、かつて社会をより良く変えようとして行動を起こした先人たちの営みがあったことを知ってほしい。それらをふまえれば、LGBTについても、声を上げていくことで、これまでの社会の認識を変えていくことができるのだ。」というメッセージが伝えられました。

講演後の質疑応答の時間では、生徒たちの手が次々に挙がりました。率直な本音の対話が続き、会場は熱気に包まれました。多様性のある社会を実現するための、尊い種が蒔かれた一日でした。