フェリスにひそむ謎の「ねこ」たち(9/24up)
2026.09.24
[日常生活]
フェリスの校内を歩いていると、いたるところに猫の絵が描かれた丸い札がぶら下がっているのを目にします。札の色は青・黄・赤が主で、ところによっては黒、ごくまれに金色に遭遇することもあります。これらは一体、何の目的で置かれているのでしょうか。
この札の正体は、「おそうじねこさん」制度の評価札です。「おそうじねこさん」とは、週番委員(高校2年~高校3年生が持ち回りで行う委員)が放課後に掃除チェックを行う際、その場所の掃除がどれくらい行き届いているかを5段階で評価し、それぞれのランクに該当する色の札を下げてその場所の掃除当番に知らせる制度です。それぞれの札に週番委員手描きの猫のイラストが描かれていることから、「おそうじねこさん」と呼ばれています。
「おそうじねこさん」の最高ランクは金色(通称“ゴールドねこ”)で、校内でも特にすみずみまで掃除が行き届いたところにのみ下げられます。金色を取るのはかなり難しく、その一つ下の青色を見た生徒たちが「えー、どこが足りないの?」「次こそゴールドを取る!」と歯噛みしている姿もよく見かけます。
ちなみに、最低ランクは黒色(通称“ブラックねこ”)で、こちらは掃除のやり直しが必要なところに下げられます。これが付いたところの掃除当番は、翌日に掃除をやり直して担当の先生のチェックを受ける必要があります。黒色を取ると、翌朝担任の教員に連絡が来るので、始礼早々「もうちょっとお掃除を頑張ってほしいなあ……」としょんぼりした顔で掃除のやり直しを告げる教員も少なくありません。ブラックねこは取らないのが吉です。
さて、この金色と黒色を取った掃除場所とその場所の担当クラスは、月曜日の礼拝後に週番から全校に報告されます。学期末には金を取った回数上位3クラスの表彰も行われるので、生徒も毎週興味津々です。
とはいえ、最上級生が壇上で真剣な顔をして「先週、ゴールドねこが付いたところは…ブラックねこが付いたところは……」と報告する姿は、改めて聞いてみるとユーモアがあって面白い風景です。春には新入学のJ1(中学1年生)が金色の獲得数で張り合う微笑ましい姿が見られたり、文化祭などで忙しい秋には黒色を取った上級生たちのため息が聞こえてきたりして、フェリスの月曜日の定番風景になっています。
フェリスの校舎を歩くときには、廊下にひっそりたたずむ「おそうじねこさん」の姿に目を向けてみるのも面白いかもしれません。万が一黒猫に出会ってしまっても、ご愛嬌ということにして、翌日ぴかぴかに磨き上げられることを願っていただけたら幸いです。
貴重なゴールドねこを激写

詩の添えられた文学的なねこさんも














