「やってみたい!」を実験に ― 生物部に密着 ― (8/24UP)
2026.08.24
[クラブ活動]
校内の畑をのぞいてみると、赤しそ、オクラ、枝豆、スイカ、キュウリがすくすくと成長中。夏休みの部活動での収穫を楽しみに、生物部の生徒たちが日々お世話をしています。
生物部の活動は、植物の栽培だけではありません。普段はメダカやウナギ、ミジンコ、ヤゴなど、さまざまな生き物を飼育しながら観察を続けています。さらに、魚の解剖をはじめ、校舎周辺に生えている草を砕いて紙を作る実験など、活動内容は実に多彩。文化祭では、解剖実習用に用意されているブタの胎児を材料に解剖の演示にも取り組み、その体のつくりを来場者に紹介しています。
さらに、生物部が最近挑戦しているのが、「発光細菌の培養」です。イカやアジから、光を発する細菌を取り出して育てることを目指しています。しかし、実際にやってみるとなかなか思い通りにはいきません。目的の細菌ではなくアニサキスを取り出してしまったり、細かな作業に苦戦したり……。それでも、失敗の原因を考えながら試行錯誤を続けています。今年はさらに、ブタの臓器から細胞を取り出し、観察することにも挑戦したいそうです。
部活動から生まれた疑問が、高校での探究学習へと発展することもあります。S1(高1)のあるグループは、校舎の敷地内6か所から土を採取し、土壌によってセルロースの分解速度が異なることを発見。その原因を探るため、土の上でカビを培養し、菌の量と分解速度の関係を調べました。観察の結果、セルロースやタンパク質を分解する能力をもつカビが確認され、「土壌に生息するカビの種類や量が、落ち葉などの分解の速さに関係しているのではないか」と考察しました。身近な校内の土から出発し、仮説を立て、実験によって確かめ、さらに新たな問いへとつなげていく――生物部で培った「自分で考え、実際に試してみる」姿勢が、探究活動にも生かされています。
生徒たちが語る生物部の魅力は、「普段の授業ではできない発展的な実験ができること。そして、自分で考えた実験にも挑戦できること」。教科書に書かれた答えを確かめるだけではなく、「なぜだろう」「やってみたい」という好奇心から、自分たちで方法を考え、時には失敗もしながら答えを探していく。生物部の活動には、そんな科学する楽しさが詰まっていました。
放課後に農作物のお世話をしています

オクラのエリア

顕微鏡で観察したウミホタル

グラム染色(細菌類を色素によって染色し分類)

ウミホタルの発光実験














