【生徒作成記事】見える人も、見えない人も。一緒に歩ける地図をつくる(後編)(5/1UP)
2026.05.01
[プロジェクト]
>>>前編はこちら<<<
今回は、前編に引き続き、J3奉仕委員会による「視覚障がい者との共生プロジェクト」について、後期の活動と今後の展望についてご紹介します。
【7月続き】横濱ジェントルタウン倶楽部訪問
触地図の制作を専門とされている方々に「どのようにすれば視覚障がい者の方にとって使いやすい地図を作ることができるのか」について、詳しくお話を伺いました。どのお話も学びの多い内容でしたが、特に印象に残ったのは次の二点です。
①地図に情報を詰め込みすぎないこと
点や線の密度が高くなると、触って内容を読み取ることが難しくなると知りました。そのため本当に必要な情報を見極め、簡潔な地図にすることが大切だと学びました。特にエレベーターやトイレなど重要な施設の位置は、分かりやすく表記する必要があると教えて頂きました。
②試作を重ねることの大切さ
触地図をつくる上で大切なことは、実際に視覚障がい者の方が使いやすいかどうかという点です。専門家の方々がこれまでに制作された触地図も、何度も試作を重ね、当事者の方から意見を頂きながら完成させてきたと伺いました。
お話を聞くまでは何から始めて良いかわからず戸惑いもありましたが、具体的なお話を聞いた事で取り組むべきことが明確になり、今後の活動の見通しを持つことができました。
【9-10月】「おさんぽMAP」の試作品作り
立体印刷をした際にどのように形が浮き出るのか、どのように色が出るのかを確かめるため、まずは簡単な線やイラストを描いたものを印刷しました。
実際に印刷してみることで、
・線が太すぎると読みにくいこと
・線の太さを統一する必要があること
・線の周りはイラストが消えてしまうこと
・丸と四角は触ったときに区別がつきにくいこと
など、多くの課題に気づくことができました。また、文字を点字に変換できる「点字フォント」があることも初めて知り、驚きました。実際に形にしてみることで分かることも多く、貴重な経験となりました。
【11月】フェリス祭展示
フェリス祭で奉仕委員会の活動記録をまとめたポスターと「おさんぽMAP」の試作品を展示しました。
【12月】イベント参加
横濱ジェントルタウン倶楽部の皆さまより「みなとみらい企業ミュージアム探検」というイベントにご招待頂き、J3奉仕委員と学年から募った希望者が参加しました。
当日は、視覚障がい者2名、車いす利用者3名を含む総勢20名を超える参加者が集まりました。ヤマハミュージックや資生堂ミュージアムを巡る中で、視覚障がい者の方への声かけの基本や、車椅子の介助方法について学びました。また私たち自身も白杖をもって歩く経験をさせていただきました。視覚障がい者の方や車いすの方と直接お話しすることもでき、とても楽しい時間となりました。この貴重な経験を通して、共生の実現には、正しい知識だけでなく、積極的に会話をし、ともに楽しもうとする気持ちが何より大切であると感じました。
これらの活動に加え、放課後には奉仕委員で情報収集を行ったり、視覚障がいについて学んだりと継続的に取り組みを進めています。
現在は「おさんぽMAP」第2回目の試作に挑戦しており、今後は実際に視覚障がい者の方にご協力頂き、ご意見をもとにさらに改良を重ねていく予定です。また、地図だけでは伝えきれない元町の魅力を、音声で紹介できるか検討しています。私たちはこれからもFor others の精神を忘れずに活動を続けていきたいと思っています。
触地図の試作品を印刷しています

文化祭にて試作品やこれまでの活動について発表しました

「みなとみらい企業ミュージアム探検」の様子

「みなとみらい企業ミュージアム探検」の様子














