文字サイズ

  • 標準
  • 大きく
MENU
CLOSE

【生徒作成記事】「いのちを高める―中島さち子氏講演」(2/19up)

2026.02.19

[行事]

アカデミックウィーク2日目のJ2(中2)向け講義では、音楽家・数学研究者・STEAM教育者で、フェリスの卒業生でもある中島さち子先生がお話をしてくださいました。講義のテーマは「いのちを高める」でした。

最初に、ご自身のキャリアなどについて自己紹介がありました。
中島先生は、中学1年生までは音楽に、中学2年生から数学に興味を持ち始め、その頃から数学の本を読んだり、難しい問題に取り組んだりしていたそうです。
その後国際数学オリンピックで金賞を受賞し、その時に訪れたインドやアルゼンチンで、他国の方と関わったことが印象に残っているそうです。
社会人になってからは株式会社steAmを設立し、プログラミングやAIを使ったアニメーション制作のワークショップなどを開催されています。
私は、中島先生の多才さは学生時代の好奇心由来のものだと感じました。

次に、先生ご自身が担当なさった万博のパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」についてお話ししてくださいました。お話を通じて、クラゲ館のテーマである「いのちを高める」を実現させるためには、“揺らぎのある遊び”が必要だということを学びました。クラゲ館の名前の由来も、「揺らぎ」という言葉から「クラゲ」が連想されたことだそうです。
それから、クラゲ館のダイジェストの動画を視聴し、クラゲ館で日本の中小企業の方々によるワークショップが開催されたり、”ごみ”を集めてアートにする活動が行われたりしていたことを知りました。先生は万博で多くの障害者などのマイノリティとされている方々と友人関係を持たれており、館内では毎日少なくとも2人(多いときは5、6人)は車椅子障害者の方が働いていたそうです。
ダイジェストの動画の中で私の印象に残ったのは、「わたしを祝う」という展示です。360度の画面にさまざまな国や民族の人々や祭りが映し出され、みんなで回りながら踊る様子を見て、人々の楽しさがこちらにも伝わって来ました。

また、今回の講演では、中島先生が率いる「KURAGE Band」のメンバーで、セネガル出身の打楽器奏者であるアブライ・ンジャイ・ローズさんが特別ゲストとして登壇してくださいました。私は中島先生のピアノとアブライさんのパーカッションの合奏を聞き、ピアノとアフリカン・パーカッションの融合に驚きました。二曲目は、先生が「テーマを言ってくれたら、そのテーマで即興演奏をしますよ」と提案してくださいました。生徒たちは「ドラゴン」「自動販売機」などのテーマを出し、それぞれのテーマが感じられる素晴らしい演奏を聞くことができました。

中島先生は、一人ひとりの創造性を引き出すことのできる環境づくりを「創造性の民主化」として推進されています。なぜなら、21世紀は、インターネットで誰もが情報を発信・受信できる「ごちゃまぜ」の時代であり、それぞれの創造性が問われるからだそうです。創造性で重要なのは「あそび・つくる・つながる」ことであり、これらは今回の万博のテーマとも繋がっているということです。

この講演では、先生が万博のクラゲ館で実際に企画されたこと、またその展示に含まれたアイデアを知ることができ、とても充実した時間になりました。私たちの日常生活においても、自ら何かを生み出す遊び心を忘れずに、「いのちを高める」を意識していきたいと思います。