【海外研修報告】シンガポール研修(9/12UP)
2025.09.12
[プロジェクト]
今年度より新たに始まった海外研修の第一弾として、8月上旬、7日間の日程でシンガポール研修を実施しました。S1・S2(高校1・2)の希望者34名が参加し、現地の大学生とのSDGsに関するディスカッションや現地校での授業体験を通じて、多くの学びを得ることができました。
出発に先立ち、生徒たちはシンガポールの歴史や文化についての学習をはじめ、訪問先の学校の生徒とのオンライン交流など、事前研修に取り組んだ上で、本研修に臨みました。
~Day1~
阿部校長に見送られ、羽田空港を出発。
現地到着後は寮で全員揃って夕食をとり、いよいよ研修がスタートしました。
~Day2~
シンガポール国立大学でリーダーシップ研修を行いました。初日の研修では、ファシリテーターの方から、SDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」についての講義を受けた後、現地の大学生と英語でディスカッションを行いました。
~Day3~
午前中はSWOT分析を用いて、自分自身の強みや弱みなどについて考え、自分自身を客観的に見つめ直す時間を持ちました。続くレクチャーではSDGs目標4「質の高い教育をみんなに」をテーマに、複数の国の教育環境を比較しながら、それぞれの社会的・文化的背景について資料をもとに考察しました。
午後には現地の大学生に英語でインタビューを行い、シンガポールにおけるジェンダーギャップについてどう考えるか、などの問いを投げかけ、生の声を直接聞く貴重な機会となりました。
~Day4~
午前中は現地校を訪問し、バディとともに体育、歴史、地理、中国語など4つの授業に参加しました。スピードの速い英語を聴きとるのに苦戦しながらも、「フェリスで学んだ内容と重なり、理解が深まった」との声もあり、日頃の学びの成果を実感する機会となりました。多様なバックグラウンドを持つ生徒たちによる、活発な意見交換の様子に大きな刺激を受けた生徒も多くいました。
午後はバディと市内へ出かけ、マリーナベイサンズの見学や買い物を楽しみながら、交流を深めました。夜には、翌日のプレゼンテーション準備に熱心に取り組む姿が見られ、生徒たちの積極的な学習姿勢が光りました。
~Day5~
5日目は、研修の集大成となるプレゼンテーションを行いました。SDGs目標の「質の高い教育」または「ジェンダー平等」から1つを選んでテーマを設定し、英語でのプレゼンテーションを実施しました。
各グループは、事前に調査・準備してきた内容を堂々と発表し、さらに発表後にはファシリテーターからの英語による質問にも、チームで協力しながら的確に回答する姿が見られ、これまでの研修の成果がしっかりと表れた時間となりました。
発表を終えた生徒たちからは「達成感があった」「悔いなくやりきれた」といった声が多く聞かれ、自信と充実感に満ちた表情が印象的でした。
~Day6~
最終日はグループでシンガポールの様々なスポットを巡りました。シンガポール国立博物館で、同国の歴史や多文化的な背景について学んだ後、現地大学生とともに市内を巡り、チャイナタウンやマリーナベイサンズなどを訪問しました。異国の空気を肌で感じながら、ショッピングや会話を通じて交流を深め、研修の最後にふさわしい、思い出に残るひとときとなりました。
研修を終えて
生徒たちは、SDGsに関する講義やディスカッション、さらに現地での授業参加を通じて、世界が直面する社会課題を自分ごととして捉え、どのように向き合うべきかを主体的に考える姿勢を育むことができました。
また、リーダーシップや異文化理解、英語でのコミュニケーション力の向上に加え、
・「最初は恥ずかしかったけれど、手を挙げて発言できるようになった」
・「英語に対するモチベーションが格段に高まった」
・「間違いを恐れず話すことで英語力の向上を実感できた」
・「英語への苦手意識がなくなり、積極的に話せるようになった」
といった生徒たち自身の声からも、一人ひとりの大きな成長が感じられます。
今回の研修で得た経験――異文化に触れ、多様な価値観を持つ人々と対話し、自らの考えを英語で発信したこと――は、今後の進路選択や将来の社会生活において、確かな指針となるはずです。
自ら学びに向かう姿勢、困難に立ち向かう力、そしてグローバルな視野をもって物事を捉える力は、これからの社会を生きる上でますます重要となります。本研修を通じて培った力と気づきが、生徒一人ひとりの今後の成長を支える礎となることを、心より願っています。
リーダーシップ研修での様子

現地の学生にインタビューしました

現地校の授業に参加しました

最終グループプレゼンテーション
