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【生徒作成記事】生活に活かせるコミュニケーション術!―S2選択教養(6/5UP)

2025.06.05

[授業]

S2の選択科目「教養」では、生徒自身が興味関心を持つ分野について外部から講師をお招きし、学びを深めています。
5月15日は、一般社団法人シーズ グロース コーチングの代表理事であり、コーチである橋口先生をお招きし、コミュニケーションについて教えていただきました。
始めに、優位感覚についてお話してくださいました。優位感覚とは、物事を認識する際に優位に働いている、自分にとって使いやすい感覚のことです。聴覚、言語感覚、体感覚、視覚の4種類があり、1つに絞って用いている人もいますし、4つ全てをバランスよく使っている人もいます。私達は、自分の優位感覚は何なのかを、用意していただいたアセスメントで実際に調べました。優位感覚ごとの特徴と自分の考え方の癖が結び付き、自己理解が深まりました。
次に、優位感覚とコミュニケーションの関係性についてお話していただきました。そもそも、コミュニケーション上手とは、安心安全によって心の扉を開かせることが上手な人のことを指します。しかし、自分と他人は異なる感覚を持っているため、他人に心の扉を開けてもらう際はいろいろな方法で他人にアプローチしなければなりません。その際に役立つのが優位感覚です。優位感覚ごとに合うアプローチが異なります。優位感覚という視点を通して相手の特徴を掴むことで、コミュニケーションが上手に取れるようになります。この授業では自分の優位感覚に合ったアプローチ方法を教えていただいたので、優位感覚とコミュニケーションの結び付きを実感することができました。
最後に、コミュニケーションにおいて一番大切な「聴く」ことについてお話を伺いました。私たちはコミュニケーションの主軸は「話をする人」であると考えてしまいがちですが、本当の主体は「話を聴く人」です。自分の話を聴いてもらえているとわかると、自分が受け入れられていると感じ、そこに安心感や信頼が生まれます。つまり、相手と安心安全な関係を築けるかどうかは、「話を聴く人」に委ねられているのです。特に、自分の価値観を一旦置いておき、あるがままの相手をそのまま受け入れる「傾聴」は、コミュニケーションにおいて最も重要であり、傾聴をすることで相手との関係をより良いものとすることが出来ます。
橋口先生のお話は、後輩の指導をしたり、組織を率いたりすることの多いS2の私たちにとって、とても身近で実用的なものでした。また、橋口先生のお話の仕方は、アイコンタクトが多く、かつ、優しい口調で、自然と心が開けるような工夫がなされているように感じました。お話の内容はもちろんですが、先生の話し方からも学べることが多く、非常に得られるものが多い授業でした。同級生との会話ではもちろん、下級生への指導の際などにも、今回教わった優位感覚と傾聴を活用しながらコミュニケーションをしたいと思います。