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【生徒作成記事】JICA海外青年協力隊に聞くコロンビア(4/3UP)

2025.04.03

[授業]

【以下は2024年度のS2(高2)選択「教養講座」受講生徒による記事です】

S2選択科目「教養講座」では様々な分野の講師の方をお招きすることを通して自身の興味関心について探求しています。
12月9日の授業ではJICA海外青年協力隊の大城里紗様をお招きして、JICAの仕組みや現在薬剤師として派遣されているコロンビアに関してのお話をお伺いしました。講演の事前学習として、いくつかの班に分かれてコロンビアについて調べてポスターを作成していました。大城先生のお話とポスターの内容が重なることも多く、実際に現地にいる方の言葉はとても心に響きました。
また、コロンビアに派遣されている薬剤師としての大城先生の経験談も大変興味深かったです。コロンビアの国民性であったり、抱える問題であったりと様々な観点からお話を伺えたのは良い勉強になったと感じています。なかでも大城先生が「国際協力は日本でもできる」とお話しされていたことが特に印象的でした。例として先生は「ゴミ出し」を挙げられました。日本のゴミ出しのルールはとても複雑で地域や自治体によって大きく変わっていることは、実際に住んでいるとよくわかると思います。海外から移住された方にとってはさらにわかりにくいゴミ出しを近所に住んでいる立場としてサポートする、といった些細な形でも国際協力になるとおっしゃっていました。

これまで「国際協力」というと世界規模で行うものといったイメージがありましたが、今回のご講演を受けてイメージが大きく変わり、国際協力が必ずしも大規模な支援活動や遠い国での支援だけではないことに気づかされました。身近な地域での活動が国際協力に繋がるという視点は新鮮で、今までの自分の考えを大きく広げてくれました。ゴミ出しの例のように、日常生活で他者をサポートすることで、異なるバックグラウンドを持つ人々との相互理解を深めることができるのだと感じました。

今回の講座では、これまで目を向けていなかった身近な国際協力について知見を得ることができました。今後、どのようにその国際協力に関わっていくことができるのか、私たちの日常生活から見直していきたいと思います。