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【生徒作成記事】若者の政治参加を考える~デンマークの例から~(10/10UP)

2024.10.10

[授業]

フェリス女学院高等学校には様々な選択科目が置かれており、生徒たちはそれぞれ自らの興味に応じてこれらを選択・履修することができます。こうした選択科目では、少人数授業であることを活かし、外へフィールドワークに出かけたり、講師を招いてグループワークを行うなど、主体的な学びを大切にしています。
今回は、S2(高校二年生)選択科目「社会特別講座」と「実践教養」の合同プロジェクトの様子を、生徒がご紹介します。

「今年の夏、高2(S2)選択科目「社会特講」と「実践教養」の合同プロジェクトとして、デンマークの左派政党「赤緑連合」の青年部を創設されたデンマーク人アクティビスト、フレデリック・デイラさんをお招きし、政治活動に参加するようになったきっかけや、青年部での活動などについてお話を伺いました。
フレデリックさんのご講演は全編英語で行われましたが、キニマンス塚本仁希さんによる日本語通訳もあり、現地の方の口から直接伺うデンマークの貴重なお話にみな聞き入っていました。
講演の後には、グループディスカッションを行い、フレデリックさんとキニマンスさん、そして若い世代の政治参加を促進する団体NO YOUTH NO JAPAN代表の能條桃子さんが班を順番に回り、時折笑いを交えながら、講演の中で感じた疑問点や、デンマークの政治の雰囲気について質問するなど、普段お会いすることのできない方々と直接対話させていただくことができました。

10代の頃からデモに参加するなど、積極的に政治活動に参加してきたフレデリックさんは、政治に対して何らかのアクションを起こす際は、「失敗を恐れない、失敗するつもりくらいでやる。失敗したときの学びが次につながるのだ」ということを軸にしているそうです。フレデリックさんの原体験に基づくこの言葉には重みがあり、強く心に残りました。
講演や、その後の御三方を交えたグループディスカッションは、終始和やかな雰囲気で進められました。つい堅苦しくなりがちな政治の話題にも関わらず、そのお話の明快さ、親しみやすさ、そして特にグループディスカッションにおいて、同じ目線に立ってコミュニケーションをして下さったことは、すべての人が分け隔てなく自由に、そして平等な立場で話し合うことのできる、理想的な政治のあり方の一端を見たような思いでした。」