【生徒作成記事】教養講座ワークショップ『問題解決×ファシリテーションの仕事』(8/5UP)
2024.08.05
[授業]
現代社会において、正解が1つではない問いについて熟考し、問題解決に向けて自主的に取り組む姿勢が私たちに求められています。そこで、S2選択科目「教養講座」ではBBT大学(ビジネス・ブレークスルー大学)の准教授で、プロのファシリテーターである冨岡武先生をお招きし、『問題解決×ファシリテーションの仕事』についてワークショップを実施していただきました。
ファシリテーターとは、一般的には話し合いの際に議論を円滑に進める役割を担う人のことを指します。冨岡先生は自己紹介の後、ファシリテーターとは「自分たちならではの『答えを創る』過程(旅)をちょっとお手伝いするツアーガイド役」であると定義づけました。私たち受講生はその定義を念頭に置きながら冨岡先生の講義を聞き、グループワークも交えつつ、問題解決について実践的に考えました。
グループワークでは、自分主体と周囲の環境、現在と将来などを二軸としたマトリックスを用いながら、自分たちが抱えている問題を「物語」として捉え、5つの種類に分けました。その後、自分の問題解決物語について友達と交互にインタビューをしました。このグループワークでは、問題解決について学ぶと同時に、インタビューの際に大切にすべきことも学び、また、お互いの違いから新たな知見を得ることができました。
冨岡先生ご自身の問題解決物語も非常に興味深いものでした。高校時代も、社会人になってからも、次々と問題に見舞われたそうですが、それでも逆境に負けず、数多の困難を乗り越えた冨岡先生の佇まいは自信にあふれ、とても説得力のあるものでした。
今回のワークショップでは、問題解決にとどまらず、例えば個人ワークを行なってから全体で共有することで議論が発展するなど、ファシリテーターの経験に裏付けられた話し合いのスムーズな進行方法についても知ることができました。
冨岡先生によると、問題解決の手順は『問題定義→鍵の発見→解決策の立案→実行』とのことです。時間の都合上、今回は最初の問題定義しか体験できませんでしたが、将来向き合うことになる諸問題について、その解決の糸筋を掴む貴重な時間を過ごすことができ、これからの人生に必ず役立つものとなりました。
