授業探訪:「情報」でデータ分析を学ぶ(7/19UP)
2024.07.19
[授業]
来年度の大学入学共通テストから新しく「情報Ⅰ」が加わり、どのような出題がなされるのか、不安に思っている受験生も多いのではないでしょうか。
「情報I」が扱う分野は、プログラミングやアルゴリズムなどに加えて、情報技術の活用、情報デザインなど多岐にわたります。
今回は、S3(高3)のクラスを取材し、本校における情報教育の取り組みをご紹介したいと思います。
情報教室では、生徒たちが和気あいあいと、データ分析に取り組んでいました。本日のテーマは「テキストマイニング」です。
テキストマイニングとは、膨大な文章データから情報を取り出し、単語の出現回数や傾向、相関などを解析していく作業です。これによって、企業がアンケートやSNSコメントから回答の傾向を分析し、ネガティブな意見があれば対策をしていくことができるなど、様々な分野で利用されています。
授業では、オンラインの無料ツールを利用して、生徒それぞれが実際の商品レビューをテキストマイニングにかけ、どのような傾向がみられるのかを分析しました。
自分が購入を検討している学習参考書や、健康食品、推しのCDなど、様々な商品をとりあげ、レビューを解析していく作業はとても面白く、あちこちで笑いが絶えない授業となりました。
次にこのデータ分析の手法を活かして、生徒たち自身が回答したフェリスに関する記述式アンケートの結果から、フェリスの現状を分析、改善策を提案していくという試みを行いました。
そのアンケート分析結果の一例(単語が特徴的であるほど大きく表示される)が下図です。
「あなたの思う『フェリスらしさ』とは何ですか?」
フェリスに入学しすでに5年が経ったS3の生徒たちは、本校が大切にし続けてきた自由や個人の尊重、For Othersという精神をしっかりと受け止め、個性豊かで素晴らしい友人たちと出会い、時にはふざけながら、思い切り楽しい日々を過ごしてきた様子が伺えます。情報の授業を通じて学べる実践的なスキルはもちろんのこと、こうした毎日の何気ない友人や教師とのやりとりが、彼女たちの一番の“土台”となっていくことでしょう。
ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析

https://textmining.userlocal.jp/
情報教室
