雨上がりの美しい朝の光のなかで、2024年度入学式が執り行われました。
真新しい制服に身をつつんだ新入生がカイパー記念講堂に入ってきました。

緊張した面持ちの新入生に、校長から”For Others”と”Be a Brave Pioneer！”という二つの言葉が贈られました。”Be a Brave Pioneer！”は、生徒へのエールです。

校長式辞の一部をご紹介いたします。

"a Brave Pioneer"（勇敢な先駆者）とは、創立者メアリ―・E・キダ―のことです。
154年前にキリスト教禁制下の未知の国にやって来て、日本で最初の女子教育をはじめたキダーの行動は、確かに勇敢に違いありません。
しかし、キダーが特別に逞しく勇敢な女性だった、ということではないかもしれません。キダーには、神が導いておられるという確信と、そこに身を任せることへの信頼があった、切り拓くと同時に道が備えられていることへの確信があったのではないでしょうか。

だから、皆さんが特別に勇敢で逞しくなくても、自分の賜物を用いて、使命は何か、ミッションは何かと問いながら、支え、導いてくださる存在に信頼していけたら、皆さんも"a Brave Pioneer"になれるでしょう。

敷かれたレールに乗っていくのではなく、どんな道が自分にふさわしいのか、自分がやりたいことは、やるべきことは何なのか、自由にこのフェリスで探していってください。その営みを支えることに私たちは力を尽くしたいと思います。

上級生からも心のこもった歓迎のことばが贈られました。
フェリスでの生活は、個性豊かな友人たちからの新鮮な刺激に満ちていること、
一方で個性的なフェリス生に囲まれていると、時に挫折を味わうこともあること、
しかし挫折から立ち直ることができるのもまたフェリスの環境であり、
そのような環境のなかで、自分が学ぶ本当の意味と楽しさを見つけてほしい、という温かいメッセージでした。

新入生の一人ひとりのうえに神様の豊かな祝福がありますようにお祈りいたします。