【歴史探訪】王女会と奉仕活動(5/21UP)
2026.05.21
[歴史]
「王女会」。なんだか素敵な名前ですね。
これは、草創期のフェリスに存在した奉仕活動の名前です。
英語では「King’s Daughters」。この「King」は神様のことを指すため、直訳すれば「神の娘達」という意味です。
この会は、当時アメリカの女学校で盛んになっていたキリスト教信仰に基づく人格向上と奉仕の精神の育成を目的とする活動を行っていました。
日本には女性宣教師たちによって持ち込まれ、フェリスでは1887年に赴任した宣教師メアリー・デヨによって導入されています。
王女会では、生徒たちは「Ten」と呼ばれる10人1組で学年縦割りのグループを作って活動していました。さまざまな学年の生徒が集う、今でいう部活動のような楽しい集まりであったと思われます。
それぞれのグループには、グループごとのモットーを表した名前がつけられており、生徒たちはグループの名にふさわしい生活を送るように心がけていました。
「温言の組 Soft Answer Ten」、「平和の組 Peace Maker Ten」、「救助の組 Ready Helper Ten」などといった名前のグループがあったようです。
19世紀の末から始まった王女会の活動は年々活発になりました。自分たちで製作した手芸品を販売して、得られた収入を社会福祉施設への献金にあてたり、宣教師が各地で開催する日曜学校の運営に協力したりしていました。
20世紀に入ると日本キリスト教女子青年会(YWCA)に吸収され、王女会としての活動はなくなってしまいましたが、その奉仕活動の精神は現在のフェリスにも受け継がれています。(※奉仕活動の紹介記事はこちら→「見える人も、見えない人も。一緒に歩ける地図をつくる(前編)・(後編)」)
参考資料:
「フェリス 歴史の扉 第6回『王女会~フェリスの奉仕活動』」、「ALL FERRIS」No.136、2014年、p.9

王女会「愛の組」(1893年)













