高校3年生のホームルームの時間。生徒たちが、厚い冊子を熱心に読みふけっています。
この冊子は、様々な進路を選んだ20代から30代（回答当時）の卒業生が、「キャリアに関するアンケート」に回答したものです。
大学での専門分野や現在の仕事内容、ライフワークバランスに対する意識や目指したい生き方などが率直に語られており、後輩たちへのあたたかなメッセージも寄せられています。
もともと4年前に作成されたものですが、コロナ禍やAIの進化といった社会の変化を受けて、今年改訂されました。

フェリスを卒業後、進学や就職／転職、さまざまなライフイベントなどを経て常に変化を続ける卒業生たちのリアルな声に、生徒たちは興味津々です。
「人生に正解はなく、方向転換ややり直しもできる。自分の心に向き合って納得のいく選択をしてほしい」
「将来の自分の姿が今はっきりと見えなくても大丈夫。興味を持てることを探し、行動を起こすことが大事」
といった先輩たちからのメッセージに、勇気づけられた様子でした。

冊子を読んだ後は、自分の30歳までのキャリアプランを図にすることで具体的にイメージしました。
この図は、次のホームルームで行われた「今の私の志望理由書」を書くという活動につながっています。
特定の大学に限らず、高校時代に「何を頑張ったか」「どんな活動をしてきたか」、さらに高校卒業後の進路について「何を学びたいのか」「何をしたいのか」を言語化した志望理由書を書くことで、自分の考えを整理し夢の実現に向けた一歩を踏み出します。