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世界に目を向けよう!~外務省高校講座~(3/6 UP)

2023.03.06

[プロジェクト]

2月下旬、外務公務員として活躍する卒業生の前田恵理さんを講師としてお迎えし、「外交という仕事」というテーマで外務省高校講座が開催されました。

外務省は、日本、そして世界の平和と安全と繁栄のために、世界各国・地域との関係構築や国際機関との連携を行い、様々な外交活動に取り組んでいます。
東京・霞が関の外務本省と、世界154か国にある231の在外公館において、6,000人以上の職員が働いています。

前田さんは、マレー語の専門家として、マレーシア、バングラデシュ、インドネシア、スイスにある在外公館での勤務と外務本省勤務を繰り返してきました。
現在は、外務本省の総合外交政策局政策企画室に所属し、中長期的な外交政策の企画・立案や内外理解促進を通じた総合的外交力の強化に取り組んでいます。

講座の中では、外務省のミッションや、海外で外交の最前線に立ち日本と外国の橋渡しをした経験、政策スピーチの作成プロセスなどを、具体的かつ丁寧にお話しいただきました。

幼少期にカナダで暮らした経験を持ち、海外で働くことに憧れを抱いていたという前田さん。
ありのままの自分を尊重され、意見を言うことができるフェリスという環境で中高時代を過ごしたことで、将来は一人の人間としてキャリアを積んでいきたいと考えたそうです。
前田さんが進路選択をした当時は、男女雇用機会均等法が施行され、この法律が定着し始めた頃でした。
そのため、女性が差別されず海外で働ける機会もある職場として、外務省が最もイメージに近いと考え、
外務公務員という道を選ばれています。
キャリアに対する後悔はないとおっしゃる姿が印象的でした。


最後に、在校生へのメッセージとして、世界に目を向けて一歩踏み出すことへのエールをいただきました。
語学学習を大切にし、日本について学ぶことや、一芸を持つこと、他者との違いに寛容になることなどの重要性が語られ、生徒たちも刺激を受けた様子でした。

講座後には、貴重な機会を逃すまいと多くの生徒が挙手し、積極的に質問をしていました。
海外転勤の多いお仕事と結婚や出産の両立についての質問には、
「外務省には女性が仕事を続けるための制度が整っており、子どものために何が良いかを常に考えながらキャリアを積んできた」
と話されています。
また、外務省勤務を見据えた大学での第二外国語の選び方を尋ねた生徒には、
「大らかに構えてやりたい言語をやると良い。あくまでも語学はツールであり、最終目的ではない。どういう人生を送りたいかを考えることが大切」
というアドバイスをいただきました。

世界を舞台に生き生きと活躍する先輩のお話を聞き、次世代の日本と国際社会を担う生徒たちも大いに触発された様子です。

 

カイパー記念講堂にて

外交官の前田恵理さん(卒業生)

講座のトピック

在外公館でのお仕事

外務本省と在外公館で活躍

日本の将来を担う後輩たちへ

生徒からの質問

生徒からの質問

生徒からの質問

熱いエールをいただきました