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戦争体験を聞く(2/6 UP)

2023.02.06

[授業]

第二次世界大戦は、今から78年前の1945年に終わりました。
生徒たちにとっては生まれるずっと前の出来事ですが、親族の方々の中には戦争を実際に体験した方もいらっしゃいます。

中学2年生は、日本史の授業の課題として、夏休みに戦中・終戦直後の体験談を聞き、レポートにまとめました。
可能な場合には、祖父母や曾祖父母の方などから直接お話を聞き、当時の生活の様子や、印象的な出来事などを教えていただきました。
直接お話を聞くことが難しい場合は、NHK戦争証言アーカイブス海老名市の戦争体験講話の動画を視聴したり、平和展示をしている博物館に行ったりして、学んだことと感想をまとめました。
冬休み明けの最初の授業では、夏休みのレポートの内容をスライドにし、パソコンを使ってグループ内で発表しました。

戦争中の軍隊生活、疎開、空襲などの過酷な体験や、戦後の食糧難や貧困による苦境についてお話を聞く中で、生徒たちは戦争の恐ろしさを肌で感じたようです。
横浜や関東だけでなく、広島、熊本、富山、群馬など国内の様々な地域での話や、北京・満州・フィリピン・インドネシアなどの海外での体験談について発表が行われ、多角的に戦争を知ることができました。

祖父母・曾祖父母の方の戦争体験談を、今回の課題で初めて教えていただいたという生徒も多く、家族の歴史を知る機会にもなったようです。
直接会ったことがない曾祖父母の方の体験を、祖父母の方を通じて教えていただくなど、家族の歴史が語り継がれるなかで、過去の戦争がいつもよりも「身近」で、自分に関わりがあることだと感じられた様子でした。

NHK戦争証言アーカイブスなどを視聴した生徒も、「自分だったらどうだっただろうか」という感覚を持ち、今自分が生きている現在とつながる出来事として戦争を捉えなおしたようです。

発表の中では、
「自分と同年代の人が、命の危険に晒され、悲惨な体験をしていたことに衝撃を受けた」
「二度と戦争を繰り返さないために、私たちが戦争のことを後世に伝えていかなければならないと思った」
といった声が聞かれました。

戦争を体験された方の証言を胸に刻み、平和への思いを新たにした時間でした。
ご協力いただいたご家族・関係者の皆様にお礼申し上げます。