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“沖縄とつながりたい”(11/4 UP)

2022.11.04

[授業]

夏休みの大教室。
「沖縄戦と基地問題」を題材とした、3日間にわたる歴史総合の夏期特別講座を受講するために、60名近くの高校1年生が集まりました。

テーマは、”沖縄とつながりたい”。
「沖縄とオンラインでつながる」ということと、「無関心に陥りがちな弱さを自覚しながらも、少しでも自分たちの問題として沖縄のことを捉えたい」という思いとを重ねた言葉です。

直接沖縄に行くことはできなくても、現地の方々とオンラインで交流しながら、現在につながる沖縄の問題について学びを深め、視野を広げることができました。

―1日目―
講座担当の教員による沖縄戦についての短い講義の後、沖縄戦の体験者である新里スエさんにオンラインで講話をしていただきました。
ご自身の疎開や引き揚げの過酷な体験談と、鉄血勤皇隊として15歳で戦場に動員されたご夫君のお話に、生徒たちも深く引き込まれた様子でした。

―2日目―
沖縄平和ネットワーク事務局長の北上田源さんに、宜野湾市の中央にある普天間基地の付近の公園からオンラインでガイドをしていただきました。
お話の途中でも米軍機が飛んで来るのが見られ、基地と隣り合わせの生活について考える機会となりました。

生徒たちは、北上田さんの問いかけに対して積極的に自分の意見を発表したり、質問をしたりしていました。

―3日目―
沖縄の地方紙「沖縄タイムス」の直近3か月分(沖縄の本土復帰50周年や慰霊の日を含む)から、1人1部を選んで読み、気づいたことを全体で共有しました。
その後、基地と共に暮らすということについて改めて考え、動画の視聴などを交えながら、沖縄の戦後や、普天間基地の辺野古移設問題などについても学びました。

参加した生徒たちからは、

「この講座に参加しなかったらずっと知らないままだったのでは、と思うこともたくさんあり、参加して本当に良かったなと思いました。すごく胸が痛む瞬間がたくさんありましたが、その苦しさから目を背けずに、その痛みを忘れずに、戦争を、基地問題を、自分たちの問題として捉え向き合っていきたいと思いました。」

「沖縄に行きたくなりました。観光地としての沖縄には行ったことがあり、その沖縄も十分好きですが、そうでない部分も実際に見たいです。」


などの感想が聞かれました。

沖縄との物理的な距離を越え、心の距離を少しでも近づけたい。
そんな思いから多くの学びが生まれた3日間でした。

 

大教室と沖縄がつながった!