創立記念式・講演会
2022.07.08
[行事]
6月初旬に、カイパー記念講堂にて創立152周年記念式・講演会が行われました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中学生と高校生に分かれて2部制での実施となりました。
創立記念式では、聖書朗読や祈祷、校長による式辞に加え、聖歌隊やハンドベルクワイアによる賛美や、永年勤続者の表彰が行われました。生徒と教職員が一堂に会し、学校の紡いできた長い歴史を改めて実感するときとなりました。また、校歌や讃美歌を久しぶりに大勢で歌う喜びを分かち合うことができました。
続く創立記念講演会では、卒業生である川岸京子さんに、「CO2排出量削減のためのものづくり~材料研究者の立場から~」という題で講演をしていただきました。川岸博士は、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) 構造材料研究拠点 設計・創造分野 超耐熱材料グループ グループリーダーとして、耐熱温度の高い超合金の開発に携わっています。
NIMSの開発した超合金は、現時点で世界最高の耐熱性を有し、新型旅客機のジェットエンジンのタービン翼材として使われています。超合金の耐熱性を向上させることで燃料を高温で燃やせるようになると、エンジンの燃費が大幅に改善し、CO2の排出量の削減につながるほか、国際線1機あたり年間1億円もの燃料代削減が可能になります。今後は、火力発電のガスタービンなど他の分野で超合金を利用することも注目されています。
機械いじりが好きで、フェリスではアマチュア無線部で電子工作に打ち込んだという川岸さん。最先端の研究を通じて、環境問題の解決に貢献し、社会に大きな影響を与えている先輩の姿に、大きな勇気をいただきました。
創立記念式
創立記念式
創立記念式
創立記念式
創立記念講演会

創立記念講演会