6月1日は創立記念日です。

1870年9月21日に、アメリカ改革派教会の宣教師キダーが、アメリカ長老派教会の宣教師ヘボンの妻クララによる英語の授業を引継ぎ、当時谷戸橋のそばにあったへボン施療所で英語を教え始めました。
これがフェリス女学院の始まりです。
では、なぜ9月21日が創立記念日ではないのでしょうか。

キダーはヘボン施療所で授業を始めた後、1872年には伊勢山にある神奈川県官舎に教室を移転しており、創立当初の数年間は外部の建物を借用して教育を行っていました。
その後、1875年に、山手178番地に自分たちの校舎を建てます。
校舎が完成したのは5月中旬です。伊勢山から引っ越しをして、6月1日に開校式を行い、新しい校舎で授業を開始しました。
それ以来、6月1日を創立記念日としています。

参考資料：
・榎本義子訳、フェリス女学院資料室編　『キダー公式書簡集　ゆるぎない信仰を女子教育に』学校法人フェリス女学院発行、2007年
・『フェリスのあゆみ　年表と写真でたどる150年』　学校法人フェリス女学院発行、2020年