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2021年度生徒会執行部―インタビュー編―

2022.06.13

[プロジェクト]

生徒全員によって構成される生徒会。
その活動の中核を担っているのが、生徒会執行部です。
執行部は、毎週金曜日に行われる生徒総会や、各クラスの議員が集まる議会での議決事項を実行に移したり、様々な機関の活動を統括したり、顧問の先生と連絡を密に取り合って学校に生徒の意見を伝えるなど、生徒自身の力で学校をより良い居場所としていくための活動の取りまとめを行っています。
任期を終えた2021年度生徒会執行部の幹部4人(生徒会長、副会長、書記長、会計長)にインタビューを行い、新しい試みに満ちた1年間を振り返ってもらいました。

今でこそ、非常に強い絆で結ばれた執行部員たちですが、もともと仲の良い友達同士が誘い合って執行部に入ったというわけではないとのこと。役職に就いた経緯は様々です。

中3のときから執行部に所属していた副会長は、先輩たちの楽しそうな姿を見て、自分も幹部として執行部の活動をしたいと考えました。
自分で一から意見を生み出すよりも、他の人の意見を拾い上げていくほうが、自分の性格に合っており、チームの中で自分の力を発揮できると感じ、投書などに関わることのできる副会長の役職に立候補しました。
2021年度は、投書により多くの選択肢を持たせたいとの思いから、様々な変更を行い、多くの生徒からの投書が集まりました。
投書の内容には、実現できたものもできなかったものもありましたが、具体的な形で生徒の意見に触れられることにやりがいを感じることができたそうです。

「執行部に入った理由は偶然のようなものだった」と語ってくれたのは会計長。
もともとやりたいと思っていたことが、新型コロナウイルスの影響でできなくなってしまったことが判明した日に、たまたま生徒会執行部員の募集があり、やってみようと思ったそうです。
会計長の仕事は、各団体との予算折衝・会計監査、会計責任者会の開催、各団体から受け取った支払請求書及び入金伝票の会計処理、領収書の管理など、多岐にわたります。
ワードやエクセルを使いこなし、色々な団体からひっきりなしに来る支払請求書に対応しなければならず、大変なことも多くありました。
しかし、何十人にもわたる各団体の会計責任者と仕事をする中で、コミュニケーションを密にとり、信頼関係を築くことができたそうです。

書記長は、高校1年生までは生徒会にあまり興味がなかったそう。
しかし、前年度書記長による役職説明の中の、「フェリスに何かを還元したい人はやってみると良い」という言葉に心を動かされ、立候補を決めました。
書記長の仕事には、印刷機・裁断機の管理、印刷責任者会の開催、生徒会関連のお知らせが書かれている下足室前ホワイトボードの管理、生徒会宛の郵便物の管理などがあります。
それに加えて、2021年度は、印刷でのトラブルを減らすための工夫など、見過ごされがちでも「こうしたほうが良いのではないか」と感じたことについて積極的な提案を行いました。
顧問の先生との話し合いの中で、対等な立場で意見を尊重され、信頼して仕事を任されていると実感したときは、責任感ややりがいを感じたそうです。

生徒会長は、もともと「会長になりたい」という気持ちを持っていたわけではありませんでした。
しかし、社会問題などの勉強や部活以外のことに広く目を向けていることが、「かっこつけている」と思われない学校にしたい、という思いをもっていました。
上級生の選挙演説を聞く中で、生徒会活動の中で、SDGsや社会問題を扱うことができるのではないかと気づき、生徒会長に立候補しました。
実際にディベート大会などSDGsに関する活動を行ってみると、たくさんの意見が集まり、生徒たちの潜在能力が開花したのではないかと感じたとのこと。
SDGsというテーマは大きく、一年間で何かを変えられるほど簡単なものではありませんが、生徒会活動の中での気づきを一人ひとりが将来につなげていくことができたら、大きな変化になると信じているそうです。

執行部に入った経緯は様々でも、4人が共通して語っていたのは、「人に恵まれた」ということ。
仕事仲間としても、友達としても、魅力的で才能豊かな執行部員に出会い、協力して活動していく中で、大きく成長できた様子です。
また、多くの生徒や先生と対話しながら、自分の役割を果たしていく中で、視野が広がり、強い責任感が芽生えていったようです。
多様な意見を尊重しながらより良い学校づくりに打ち込んだ1年間は、「毎日が思い出」というほど充実した日々となりました。

 

生徒会室

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