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エンパワーメントプログラム(中3~高2)

2022.04.28

[プロジェクト]

英語を使って海外の人と交流したい。自信を持って英語で話せるようになりたい。
そんな生徒の願いを叶える絶好の機会となるのが、エンパワーメントプログラムです。

世界各国からの留学生をグループリーダーとして迎え、英語でのディスカッションやプレゼンテーションに挑戦するこの国際理解プログラム。
中学3年生から高校2年生を対象に、毎夏実施しています。

当初は学校での開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2021年度はオンライン開催となりました。
夏休み期間中である8月23日~27日の5日間にわたって、1日3コマのプログラムが実施され、中学3年生9名と高校1年生13名の計22名が参加しました。

グループリーダーを務める9名の留学生たちの出身国は多様です(中国、フィリピン、エジプト、チリ、マレーシア、パキスタン、ベトナム、ウズベキスタン2名)。
全員、英語母語話者ではありません。
それぞれが日本の大学や大学院で学んでおり、専攻も多岐にわたります。

―1日目―
自己紹介や、自分のポジティブな面を見つけるといったアイスブレーキングアクティビティに取り組んだのち、プログラム参加を通じて実現したいゴールを各自が設定しました。
また、オンラインでのコミュニケーションのコツや効果的な英語プレゼンテーションについて学び、グループリーダーによるモデルプレゼンテーションを聞きました。

―2日目~4日目―
各日とも、1、2コマ目は、小グループでのディスカッションを行いました。
1日目のテーマはPositive Thinking、2日目はMy Identity、3日目はLeadershipでした。
チャット機能を使いながら、音声・画像・文字を駆使してディスカッションを進めるなど、オンラインならではのコミュニケーションが生まれました。
3コマ目の時間は、SDGsと関わりの深いFood Waste and Food Lossについてのプロジェクトが実施され、4日目にはグループプレゼンテーションを行いました。

―5日目―
「学ぶことの意義」について小グループでディスカッションを行った後、最終プレゼンテーションを行いました。
プログラムを通じて自分が達成したこと、自分の中に変化が見られたこと、将来の目標に向けて明日から行動を始めたいことなどについて、一人ひとりが堂々と語りました。
準備の間もきめ細やかなアドバイスをしてくれたグループリーダーやファシリテーターから、肯定的なコメントをたくさんもらうことができ、皆喜びと達成感に満ちた様子でした。


5日間のプログラムを経て、参加した生徒たちからは、「英語で話すことに自信がついた」、「完璧な英語でなくても言いたいことが伝わることが分かった」、「自分の意見を積極的に言うことができた」といった前向きな声が聞かれました。
母語話者でなくても英語を使いこなしているグループリーダーたちの姿を見て、「自分もこうなりたい」と刺激を受けた様子です。

また、プログラムへの参加は、グループリーダーの出身国や国際社会について興味を持つきっかけにもなりました。
プログラム中には、各国の教育や現在の大学や大学院での学びについて聞く時間もあり、生徒たちは熱心に聞き、質問をしていました。

さらに、志を高く持ったグループリーダーたちからは、ポジティブな考え方や、広い視野を持つこと、しっかりと意見を伝えることを学ぶことができました。
広い世界に目を向けると同時に、自分の良い所を見つめ直し、自分のアイデンティティを大切にすることの重要性にも気づかされました。

参加した生徒の今後の学びや生き方に大きなインパクトを与える、充実した5日間でした。