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グローバルワークショップ(中2)

2022.04.28

[プロジェクト]

様々な国から来た講師たちとふれあいながら、3日間徹底的な英語のシャワーを浴びる。
最終日には一人で英語でプレゼンテーション。
そんな刺激的なプログラムが、中学2年生を対象としたグローバルワークショップです。

この企画は、毎夏実施している中学3年生から高校2年生を対象としたエンパワーメントプログラム(別記事参照)に続く低学年向け国際理解プログラムとして、異文化の中でのコミュニケーション能力や主体的な学びの力をレベルアップさせる機会を整えるため、数年前からスタートしました。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大を受けて初回(2020年春)と2回目(2020年冬)は中止に。
2021年12月下旬に、3回目の企画が初めて実現しました。

冬休み期間を利用して、中学2年生55名が学校に集まり、5コマ×3日間にわたって英語漬けの活動を行いました。
イギリス、カナダ、ジャマイカ、スリランカ出身の4名の講師から、少人数クラスできめ細やかな指導を受けながら、様々なアクティビティに挑戦します。

初日は緊張した様子でしたが、自己紹介を終えると和やかな雰囲気でアイスブレーキングアクティビティへ。
クイズやゲーム、スキットなどを英語で楽しみつつ、リスニング力やスピーキング力を鍛えることができました。
スキットの作成(ペアワーク、グループワーク)では、ライティング力やコミュニケーション力も求められ、生徒たちの集中力とユーモアも発揮されました。

授業の内容も盛りだくさん。
自分のことや日本のことについて話したり、1分間スピーチに挑戦する中で、英語を話すことに自信がついてきます。
また、発音や音の聞き分けを練習したり、早口言葉コンテストに参加する中で、英語の音に対する感覚を磨くことができました。
講師の出身国紹介コーナーは大好評。日本とは異なる文化や習慣に興味津々の生徒たちからたくさんの質問が出ます。また、日本のことも聞かれ、改めて日本について英語で語る難しさも経験しました。
ロールプレイ演習では、「外国人留学生と友達になろう」「外国人観光客に神奈川・横浜を案内しよう」「外国人観光客に道案内をしよう」というトピックで、実際のコミュニケーション場面を想定しながら和気あいあいと英語を使うことができました。

最終日には、一人ひとりが1-2分程度のプレゼンテーションを行います。
トピックは、「日本の場所・モノ・文化・言葉などを一つ選んで海外の人に紹介する」。
生徒たちは「和食」「和菓子」「祭」「歌舞伎」「正月」「花見」「すみません(日本語)」「ヒロシマ」「おもてなし」など様々な題材を選びました。
原稿の作成から、ビジュアルエイドの準備、ジェスチャーをつけるなど、各自が一生懸命準備し、練習しました。
また、講師の目が行き届く少人数クラスならではの丁寧な個人指導も受けることができました。
最終的なプレゼンテーションの仕上がりには、ベテラン講師勢も驚くほど。
各自が、堂々とした態度で3日間の成果を出し切ることができました。


プログラムを終えた生徒たちは大きな達成感を得て、英語でコミュニケーションをとることに自信をつけた様子でした。
盛り上げ上手な講師による、ユーモアあふれる授業は、とにかく楽しかったとのこと。
少人数クラスで一人ひとりの発話機会も多くありましたが、分かりやすい説明と丁寧なフォローにより、安心して参加することができたようです。
自分の知っている文法や単語で、実際に伝わる英語が話せた、という経験は、今後の英語学習のモチベーションになりました。

また、人前でスピーチをやり遂げる度胸を身に着けたり、様々な教科の中での学びが繋がっていることに気づいたりと、内面的にも大きな成長を遂げました。
そして、真の国際的コミュニケーションのためには、語学力だけではなく、相手の国を知り、自分の国を知ろうとする姿勢が必要であることを体感しました。

あふれる知的好奇心と熱意で高いハードルを越えていく生徒たち。
世界へつながる扉が開かれた充実した3日間でした。