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化学の実験で考える、水質汚染

2022.03.16

[授業]

ニュースなどでしばしば話題になる、生活排水や工場排水による水質汚染。
私たちが何気なく流している排水は一体どの程度汚れているのでしょうか。
高1の化学基礎の授業で考えてみました。

河川や湖沼の水質を評価する項目はたくさんありますが、今回の実験では有機物による汚れに着目しました。手を洗うときに流れる油汚れや石けん水、食器を洗うときに流れる醤油やソース……私たちの流す生活排水には汚れである様々な有機物が含まれています。

多量の水にソースをわずかに加えたものを生活排水に見立てて、CODの数値を測定しました。
COD(化学的酸素要求量)
有機物を分解するために必要な酸素の量を数値にしたもの。
ひどく汚れている水は、汚れを分解するために多くの酸素を必要とします。そのため、汚れている水のCODは高い数値になります。

当たり前のように流している排水の数値を自分の目で確認することで、私たちの日常の行動の一つひとつが環境に大きな影響を与えている、その驚きを実感する授業となりました。

化学反応の様子