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カルガリーと国際交流中!

2021.11.12

[プロジェクト]

コロナ禍の中でも、素晴らしいネットワークでオンラインでの国際交流の機会をもうけることができました。

お相手は、カナダにあるカルガリー補習授業校です。
参加してくださったのは、24名の生徒の皆さんで、平日は現地の学校に通い、土曜日に日本語で日本の学校のカリキュラムに沿って学んでいます。フェリスでは、中2・中3の生徒対象に希望者を募り、27名が参加しています。
登校日や時差の関係で、同時刻に集まっての交流は難しかったので、動画の交換をすることにしました。

フェリスの動画のテーマは、フェリス(学校紹介)・横浜・文化・流行の4つ。
チームごとに、調査、素材収集、スライド作り、動画編集を行いました。様々な工夫を凝らした力作が出来上がりました。
後日、動画を見てくださったカルガリーの生徒の皆さん一人ひとりから、温かいメッセージが届きました。たとえ会ったことがなくても、個性豊かな手書きの文字からは想いが伝わってきます。

続いてカルガリーの生徒の皆さんから、3本の動画が届きました。
テーマは、カルガリーの学校生活・アルバータ州の魅力・日本とカナダの考え方の違い。
卒業生までが動画製作に参加してくださいました。
動画では、現地での生活の様子や、自身が感じる日本との差異などがありのままに紹介されていました。同年代の学生のリアルな声は、文献やメディアの情報から得られる情報とは異なります。血の通った言葉として、生徒たちの胸に強く響いたことでしょう。

さて、プロジェクトを進めていくにあたり、留意していることがあります。
カルガリーのメンバーの多くは、カナダ生まれのカナダ育ちで、日本に行ったことがありません。
そのようなこともあり、交流する際の言語は、all English(全て英語)や all Japanese(全て日本語)と限定するのではなく、自分がその時にぴったり!と感じる言語で相手にメッセージを伝えることにしました。
背景にあるのは、《translanguaging》(García 2009)の考え方です。《translanguaging》とは、その名の通り、言語の境界線をtrans=超えることです。会話の中で柔軟に複数の言語を使っていくのですが、それは独立した言語に切りかえるというわけではありません。その人は、自分の言語資源の中から自由に言葉を選びます。
《translanguage》によって生み出される、自由な広がり、オープンマインドになれる心地よさを生徒たちに体感してほしいと願っています。