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生涯成長できる仕事!-卒業生に聞く-

2022.05.11

[ホームルーム]

将来のことを考え始める中高生にとって、実際に社会で仕事をしたり、興味のある学問を探究している社会人や学生の話を聞くことは貴重な体験です。
「卒業生に聞く」と題して、社会人や大学(院)生となった卒業生に、在学生に向けて自らのキャリアについての語ってもらう機会を設けています。

2021年9月には、ホームルームの時間を利用し、公認会計士の資格を持ち外部監査人として活躍する山中彰子さんのお話を伺いました。
緊急事態宣言下の自宅学習期間中であったため、オンライン実施となりましたが、チャット機能を活用した質問が積極的になされるなど、充実した時間となりました。

公認会計士は、国家資格を持つ監査及び会計の専門家です。
企業が公開する財務情報を保証する外部監査のほか、コンサルティング、組織内会計士、税務、株式公開支援業務など、様々な仕事で活躍しています。
資格保持者として、男女平等に働くことができるのも魅力の一つだそうです。

在学中は公認会計士になることは全く考えていなかったという山中さん。
様々な偶然が転機となり、大学3年生で公認会計士の資格を取ったのち、日本の技術を守りたい、日本の企業の役に立ちたいという思いから、銀行に入社しました。
当時は社内で総合職の女性が非常に珍しく、顧客からの戸惑いを感じることもあったそうです。
その後、自分のやりたいことを改めて考えた結果、外部監査人として監査法人に転職することを決意しました。

外部監査の仕事では、企業の経営者が作成した財務諸表が信頼できるものであることを、独立した第三者の立場から保証します。
監査は1年間のプロジェクトであり、色々な場所に出かけていき、多様な会社の部署の人と仕事をします。
様々な会社を見ていることから、山中さんは監査の仕事を「日本の企業の潤滑油」のような役割をしていると表現しています。
また、海外の監査チームメンバーと仕事をすることもあります。
山中さんは、監査の仕事を通じて日々成長することができ、成長した自分がそのまま会社や顧客の役に立つと感じています。

最後に、在校生に一番伝えたいメッセージとして山中さんが挙げたのは、「やりたいこと、興味のあること、大切にしたいことを自分と向き合って考える」ことの大切さでした。
また、チャンスが来たら臆さずに挑戦してほしいと語ってくださいました。

さらに、仕事をする上でのアドバイスとして、Inclusiveness(包摂性)の発想を持ち、自分と異なる意見に出会えることに感謝することや、メンターとなる人を持つことを勧めていただきました。
困難にぶつかったときや、頑張ってもうまくいかないときには発想を変えてみることも大切だそうです。

プライベートでは、「笑顔とユーモアを忘れずに、お洒落を楽しんで、家族・友達・仲間を大切に」過ごしてほしいとのメッセージをいただきました。

講演後、チャット機能を利用して質問を募ったところ、多くの質問が寄せられました。
明るくはつらつと、常に成長しながら社会に貢献し、人生を楽しむ先輩の姿に、後輩たちも大いに刺激を受け、勇気づけられました。
 

オンラインで中継

チャットを使って質疑応答

温かいエールをいただきました!